OBSのフィルタを使えば、配信画面(録画画面)に表示しているゲーム画面やカメラの明るさを調整することができます。
例えばホラーゲームなど暗い画面を配信をしているとき、自分のディスプレイでははっきり見えていても、視聴者にはほとんど見えていない場合があります。
それは各々の使っているディスプレイの機能が違っていたり、配信サイトの仕様上映像が暗く配信されたりするからです。
OBSでは、「ゲーム画面だけ」といったソースごとに明るさを調整することが可能です。
これから紹介する手順で設定してみましょう。
OBSのフィルタを使って明るさを調整する
全体の手順は、フィルタを追加してパラメータを調整するだけとシンプルです。
下記の画像のような調整をすることができます。
STEP1: ソースのフィルタ機能を開く
今回はゲーム画面を明るくする想定で説明します。
明るくしたいソースを右クリックして下さい。ここでは「ゲームキャプチャ」です。
「フィルタ」を選択します。
STEP2.:「色補正」のフィルタを追加する
エフェクトフィルタのウィンドウが新しく開きます。
左下の「+ボタン」から「色補正」を追加しましょう。
STEP3:各項目を調整する
各項目を設定して好みの明るさにしていきます。
明るさの設定には「ガンマ」「コントラスト」「輝度」の項目を調整します。
- ガンマ:中間くらいの明るさ部分を調整する。白飛びしにくい。
- コントラスト:明るいところはより明るく、暗い部分はより暗くする。明暗をはっきりさせる。
- 輝度:全体を明るくする。白飛びしやすい。
基本的にはガンマかコントラストで調整するといい感じになるはずです。
ちなみに先ほど紹介した調整後の画像は、コントラストのみ調整しました。
また、「彩度」「色相シフト」は、画面の色味を調整する項目です。今回の明るさ調整には直接関係しないので説明は省略します。
フィルタを削除する方法
フィルタが不要になった際の設定方法も紹介します。
ざっくりと2種類の手段があります。
①フィルタをオフにする
色補正の左にある目のマークをクリックすると、目に斜線が入ります。
これで色補正のフィルタをオフにすることができます。
一時的にオフにしたいときに便利な機能です。
②フィルタを削除する
不必要になったフィルタは削除できます。
削除したいフィルタを選択した後、左下のごみ箱マークをクリックします。
OBSプラグインを使ってもっと詳細に調整する
簡単な明るさ調整をするだけならここまでのフィルタ設定で十分ですが、実写カメラを調整する際はもっと凝った設定をしたくなるかもしれません。
そういう時には外部のプラグインを使うことができます。
おすすめは『StreamFX』というプラグインです。
かつては完全無料プラグインでしたが、いまは実質有料のものになっています。ただ、設定の手順を踏めば今でも無料で使えるので詳しくは下記の記事をご覧ください。(説明がややこしいですが、記事内に事情をまとめています)
StreamFXに搭載されている機能の一つに「LUTを適用する」ものがあります。
カメラに詳しい方なら聞きなれた言葉かもしれません。
LUTとはカラープリセットのことを言います。カメラアプリのフィルタ機能のイメージで、滑らかな色合いにしたり、ランプに照らされているような落ち着いた色合いにするなど雰囲気を作り上げたいときに役立ちます。
具体的な手順は下記の記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。題材はVTuberアバターですが、実写カメラでも方法は同じです。LUTのプリセットファイルをダウンロードできるサイトも紹介しているので、慣れていなくても安心です。
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